ボトックスの可能性について

ボツリヌストキシン製剤の種類について

ボツリヌストキシン製剤はボツリヌス菌から抽出されたタンパク質の一種を成分としています。この成分はアセチルコリンの分泌を阻害することで一過性の筋肉麻痺を生じさせます。この製剤は世界で様々なものが出回っていますが、厚生労働省が医薬品として承認しているものはボトックスの名が付いた2種類しかありません。

1つは眼瞼痙攣や片側顔面痙攣などに保険適応されている医療用のものがあります。そしてもう1つは美容外科領域でよく使用されるボトックスビスタとなります。これはFDAで許可され安全性が確立しています。

ボツリヌストキシン製剤が期待される効果

筋肉を動かす時は神経からアセチルコリンという物質が出ます。そして、脳からの刺激が筋肉に伝わります。この部分をボツリヌス製剤によってアセチルコリン分泌を阻害して麻痺させることで筋肉の動きが弱まり筋肉の収縮を抑制します。筋肉を萎縮させることによって表情シワを軽減したりエラをなくしたりする小顔効果などが期待できます。その他にも上まぶたのたるみや眼瞼下垂改善などの美容効果だけでなく多汗症改善などにも効果が期待されます。

ボトックスを使用した最新の花粉症治療とは

ボトックスは様々な医療の可能性が注目され世界中で研究されています。その中の1つに花粉症治療が挙げられます。これはシワ軽減などの時とは異なり注射ではなく点鼻する治療となります。鼻の粘膜でアセチルコリンの分泌を阻害することで鼻水などの分泌を止めて花粉症による辛い鼻症状を軽減してくれます。そして、この効果は通常2週間程度維持します。

この治療は花粉飛散前から行う必要はなく、お薬のような眠気なども発現しません。また他の薬や治療との併用が可能となっています。

ボトックス治療の費用は、クリニックや注射部位によって異なるが、3万〜35万円かかり、比較的高額になります。